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№8 「泣き寝入りは遺憾ゾヨ」

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泣き寝入りせずに不当行為には立ち向かう勇気を持つ!

今年1月、東京のある8階建て賃貸マンション(総戸数80戸程)で立退き騒動がありました。地主さん所有の一棟マンションを丸ごと某マンション開発業者(デベロッパー)に売却されたことからことが起こりました。同デベロッパーが住民(賃借人)立退きの作業を余り宜しくない筋の業者に請け負わせたからです。同デベロッパーの計画は建替えて、分譲マンションとして販売することです。

たまたま当マンションに25年前から入居している住民で古くからの知人より私にSOSが入りました。このような不当行為を座視していられないのが私の性分です。

直ぐに現場を調査したところ、正面横の駐車場には威圧用の大阪の浪速や和泉ナンバーの黒塗りのベンツが並べられ、若い衆?10人ほどが各階に張り付いたり、むろしたり住民を威圧している異様な光景で、話によるとツバを吐いたり自宅のドアを叩き決断を迫るという遣りたい放題の状態のようでした。

本人のご家族にはお嬢さんがおられ今にも提示された安い立退き料の書面にサインし直ぐにでも逃げ出したいといった脅えた状況でした。

ここで泣き寝入りすれば彼らの思う壺!

賃貸借契約は明らかに賃貸人事由による契約上の途中解約ですから6ヶ月前の予告と妥当な立退き料、そして賃貸人として「正当な事由」が必要です。建替えが法律上、正当な事由に当るのかどうか私には分かりませんが、明らかに畏怖による不当行為ですので法律上では相手は弱い立場です。賃借人は正当な価格を要求し交渉する権利を有しています。

従って私は本人に対し周りの住民が歯抜け状態になってでも表面上は居座り続ける姿勢を堅持すること、契約上の権利を貫き通すことを指示し、一方で万が一のことも考え警察に通報し署暴力団追放部署に出向き事情説明と暴力団の現状を教授頂いた上で、委任状を立退き業者本社に提示してきました。

当然のことですが、ここで彼等は「不当な要求をごり押しする立場」から「お願いする」立場に一変します。なぜなら1軒でも拒否すれば彼らの仕事は不成立となり時間が掛かれば経費が嵩み利益が抑えられるという弱みを有しているからです。

私は彼らの威圧大道具である黒塗りベンツの撤収、自宅訪問の中止、今後本人と接触しないことの確約をとり交渉しました。それなりの掛け引きを重ねた末、最終的に当初の提示額の約4倍で最終決着し、依頼者にお渡しすることができました。

金額の基礎は、引越し料+転居先の敷金礼金前家賃仲介手数料+家賃差額数年分の補填費+迷惑料で私が勝手に算出した額から交渉をはじめました。

特に、このマンションは古く狭くまた家賃もそれなりに安い、つまり失礼ですが弱者の方が多いのです。正に弱いものイジメ!このような方にとって転居費用の負担は大きく当然の要求だと考えたからです。

しかし残念なことに殆どの方々が泣き寝入り状態で立ち去って行かれたと聞き私の心は釈然としませんでした。隣とコミュニケーションの少ない賃貸マンションという性格上やむを得ぬこととは云え「なぜ住民が結束し立ち向かわないのか」残念でなりません。

畏怖行為は畏怖を行う者の尺度ではなく畏怖された側が畏怖と感じれば畏怖行為です。証拠があれば警察に訴えることもできましたがやってもらえませんでした。あれば当該業者に依頼したデベロッパーの責任も追及できた筈です。

いずれにしましても二度の倒産と嬉しくない筋の訪問者と対峙したことのある私の過去の苦い負の経験が多少でもお役に立ったのかな~という一場面でした。

記:大森孝成

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