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№14 ある相続のお話(その二)判断期間三ヶ月について

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民法915条では「相続の開始があったことを知った時から期間三ヶ月以内に単純若しくは限定の承認又は放棄をしなければならない」と。

今回のケースでは被相続人は30年程前に失敗し負った莫大な保証債務がありましたが、相続人はそのことに気付いていませんでした。つまり隠れた債務です。従ってこの保証債務を含めると債務超過は明らかとなりましたので私の依頼者Ⅰ人を除き他の相続人は相続放棄を選択し家庭裁判所に申述し受理されました。もしこの残り一人が他の相続人と同様、相続放棄した場合、この負債の相続はどうなるのでしょうか。

民法では「第1順位である子」、子がいない時は「第2順位の被相続人の直系尊属(父母・祖父母)」が、直系尊属がいない時は「第3順位の兄弟姉妹」が相続することになっています。

被相続人は95歳でしたので、父母・祖父母および兄弟姉妹は既にお亡くなりなっておられますので、兄弟姉妹の子が代襲相続することになります。

兄弟姉妹の子は、被相続人の甥姪は葬儀に参列しているので、当該叔父の死去は当然知ってますが、叔父が負債を負っていることまでは知りません。しかし既に期間三ヶ月は経過しています。そのような場面で廻り回って突然「貴方は相続人ですよ」と言われても時既に遅いというとんでもない場面になります。

そこで調べたところ、「相続の開始があったことを知った時」とは「相続人が相続開始の原因たる事実を知り、かつそのために自己が相続人となったことを覚知したときを指す」という判例(大正時代の)がありました。

つまり自己が「相続人となったことを知ったとき」から期間三ヶ月ですので、当該相続人として調査し判断できる時間猶予があるということが分かり安堵したという結末でした。

※人生~色々! 人それぞれ! 相談内容は、多種多様、千差万別、それぞれ異なります。

=つまり日々勉強と調査確認! 日々試行錯誤!

記:大森孝成

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