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№33 買って、読んで下さい(その2)

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注目!「地域で活躍する事業再生アドバイザー」

出版 ㈱カナリヤ書房  編集監修 事業再生研究会

Img_0746_4 大森が寄稿した文書(その二)をご紹介します。

■問題解決の第一歩は、“感情”を整理すること

 

事業再生にはいくつかのスキームがありますが、いくら優秀なコンサルタントが素晴らしいスキームを構築しても、予想外の事態が発生しその計画が暗礁に乗り上げることがあります。なかでも最も大きな要因は、人間の感情です。私は案件に臨むとき、もつれた感情の糸をいかに解きほぐすかということを第一に考えて行動しています。

2004年の冬、遺産相続に関する相談を受けました。故人には養子が一人いましたが、未成年だったその養子には手厚い遺言が残されていました。問題は、その遺言状に不備があったことを、相続人の一人が発見し裁判所に訴え出たことから始まりました。さらに別の相続人の配偶者が不動産業を営んでおり、遺産である不動産を自らの商売に絡めようとしたことから、問題は複雑化しました。それぞれの思惑や遺産への欲望から、お互いを疑い牽制しあうようになってしまったのです。たとえば不動産の処分には多くの手続きを要しますが、そのつど当事者の捺印と印鑑証明をとる必要があります。しかし、本来は滞りなく進むはずのそれらの手続き一つひとつにもお互いの確執と猜疑心がはたらき、スムーズな処理ができなくなってしまいました。最終的に遺産である不動産の処理は私が行い、少なくとも表面上できることはすべてやり終えましたが、私も当事者自身も精神的に消耗してしまい、また当事者同士に根深い負の感情を芽生えさせる結果となってしまいました。もはや過去のような付き合いは望めません。もしかしたら、一生消えることがない禍根となるのかもしれません。後味の悪い終結でした。

同様の問題は、相続だけでなく、事業再生、M&Aのどの現場にも起こっています。多くの人間が絡む以上、感情や思惑は決して切り離せません。しかし感情の行き違いさえ解消できれば、問題解決はより現実的になってくるのです。私が方法論(スキーム)よりも感情の糸を解きほぐすことを優先して考え行動するのは、このためなのです。

     続き=その三=

 

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